「dポイント増量ルート」をご存じでしょうか? ポイ活をやっていると一度は耳にしたことがあるかもしれません。初めて聞いたよ、という方は安心してください。このあとご説明します。
さて、今回の記事ではこの「dポイント増量ルート」が本当にお得なのか? というお話です。
というのも、かつてはポイ活界隈で「最大25%増量!」と注目されたdポイント増量キャンペーン。しかし、最近は10%還元が基本となり、15%増量は抽選制と改悪が続いています。
さらに、Gポイント経由でdポイントを増やすルートも交換手数料8%かかり、2024年10月からはその手数料還元率が5%に下がってしまう改悪が入ってしまいました(=3%は損失確定)。
本記事では、dポイント増量キャンペーンの最新状況を踏まえ、「このルートは本当にお得なのか?」を徹底解説します。
- 毎年dポイント増量キャンペーンに参加している方
- これからdポイント増量キャンペーンに参加しようとしている方
- ポイ活初心者の方
1. dポイント増量キャンペーンの「改悪」とは?
初心者のためのキャンペーン概要
ポイ活初心者さん向けに、まずキャンペーンの概要をまとめます。すでにご存じの方はスキップしていただいてかまいません。
dポイント増量キャンペーンは、dポイントを効率よく増やせる期間限定の特典です。基本的に毎年夏と冬の2回開催され、毎回エントリーが必要です。
特定のルートで他社ポイントをdポイントに交換すると、通常のポイントに最大10%〜15%のボーナスが加算されます。これにより、同じポイント数でもdポイントが多く獲得できるため、ポイ活民に人気のキャンペーンです。
このキャンペーンは、ポイ活民からすると1年のポイ活の総決算みたいな位置づけにあります。
他社ポイントへのポイント交換は等倍もしくはレートダウンが基本ですが、本キャンペーンのようにレート倍率が上昇することはなかなか珍しいことです。しかもその交換先が「dポイント」である点が非常に嬉しく、dポイントを日興フロッギーという証券会社で利用して「現金化」することができるのです。
要するに、他社ポイントをdポイントにまとめて増量し、株の売買でリアルに1ポイント1円以上の価値で現金化して得をしよう! ということができちゃうのです。
交換ルートの参考例として以下のフローチャートを作成しました。
本記事は、JRキューポを起点としたGポイント→リクルートポイント→dポイントへの交換ルートを今一度見直してみよう、という内容になっています。
改悪内容のまとめ
キャンペーン概要を確認したところで、現在のキャンペーン改悪内容をまとめていきます。
- 以前のキャンペーン:最大25%増量(2018年)、次点で20%(2019年)
- 現在のキャンペーン:
- 10%増量が基本
- 15%増量は抽選制(必ずしも全員が15%増量されるわけではない)
- ポイント交換ルートの代表格であった「Gポイント経由」も改悪が続き、リクルートポイントへの交換で8%の手数料が発生。
- 以前はその手数料が全て還元されていたが、2024年10月から還元は5%に減少(=3%分はは損失確定)。詳細はこちらのリンクより。
- 還元ポイントはGポイントとして返ってくるため、そもそもdポイント目的の人には使いにくい
- マネックスポイント対象外など、汎用ポイントが交換できなくなっている。
見直しパターン①Vポイント等倍交換
先の改悪内容を踏まえた上で、私個人の見直しパターンをいくつかご紹介させていただきます。
まずは、各種ポイントを起点である「JRキューポ」に交換し、それをVポイントに等倍交換するパターンです。
ではVポイントについて、主な使い道を確認してみましょう。
- SBI証券でのポイント投資
- 三井住友カードの支払い充当
- ソラシドマイルへ2倍レートで交換可能
個人的にはSBI証券でのポイント投資がおすすめです。実際に私はVポイント投資をしています。
次点でカード支払いへの充当ですね。これはシンプルでありながら強力な使い方です。
最後のソラシドエアマイルへの交換については、よく飛行機を利用される方にとっておすすめです。交換倍率が2倍と高倍率になっている点が非常に優秀です。
見直しパターン②ドットマネー経由のdポイント交換ルート
こちらのパターンはdポイント交換についてなので、キャンペーンが適用され、増量して交換できます。
交換対象のポイントは「ドットマネー」となっており、これは各種ポイントサイトで貯めたポイントから交換できます。Vポイントや永久不滅ポイントなど、クレジットカード系のポイントからは交換できないので注意が必要です。
(もしできていたらGポイント経由などせず、ドットマネー経由にするので……)
各ルートのdポイント交換の概要
① JRキューポ経由のGポイントルート
まずは今回の記事のテーマである、「JRキューポを起点にしてdポイントを増量するルート」についてです。このルートは、実際に1ポイントの交換量が増量しているのでお得ではあるのですが、個人的には交換手数料や複雑な手順が引っかかっています。
交換の流れ
- VポイントやPontaなど他社ポイントをJRキューポに交換(等価交換)
- JRキューポからGポイントに交換(等価交換)
- Gポイントからリクルートポイントに交換(手数料8%、手数料還元5%=3%損失)
- リクルートポイントをdポイントに交換(10%増量or15%抽選)
問題点:
- 複数の交換ステップが必要で、途中でポイント失効のリスクがある
- Gポイントからリクルートポイントへの交換で8%の手数料、還元は5%のみ、3%損失確定
- 還元されるのはGポイントで、dポイントには直接反映されない
- 抽選で15%増量が適用されるが、確実ではなく不透明な結果に
② JRキューポ経由のVポイントルート
一方でVポイントルートは非常にシンプルで、手数料も発生しません。
交換の流れ
- 各種ポイントをJRキューポに交換
- JRキューポからVポイントに等価交換(直接交換可能)
- Vポイントを使い、SBI証券でポイント投資や三井住友カードの支払い充当
メリット:
- 手数料ゼロ、損失なしでポイントを活用できる
- ポイントが直接投資や支払いに使えるため、現金と同等の価値を持つ
- dポイントにこだわらず、自分の資産として運用できる
ただし注意点としては、Vポイントへの交換には「増量」という要素が一切ないため、シンプルな等価交換ということになります。
③ ドットマネー経由のdポイント交換ルート【おすすめ】
最後は各種ポイントサイトの交換ルートです。ここではハピタス、モッピー、warauを参考にします。
まずハピタス、モッピーのポイントはドットマネー経由でdポイントに交換することが可能で、dポイント増量キャンペーンが適用されます。
また、warauは直接dポイントに交換でき、増量キャンペーンの対象です。
交換の流れ
- ハピタス、モッピーのポイントをドットマネーに交換
- ドットマネーからdポイントに交換(増量キャンペーン対象)
- warauの場合は、直接dポイントに交換可能で、キャンペーン期間中は10%~15%増量
メリット:
- ドットマネー経由は手数料がかからず等価交換で増量キャンペーンの対象
- warauは直接交換で即時反映&増量キャンペーン対応
- ポイントサイトから直接dポイントに交換できるので、Gポイント経由よりもシンプル
デメリット:
- ドットマネーの有効期限は6か月とやや短い
- ポイントを貯めるためには、モッピーやハピタスなど各種ポイントサイトの利用が必要
dポイント交換までの難易度比較表
項目 | JRキューポ経由Gポイントルート | JRキューポ経由Vポイントルート | 各種Pサイトルート(ドットマネー経由) |
---|---|---|---|
交換ステップ | 3ステップ以上 | 1ステップで完結 | 1~2ステップ(簡単) |
交換時間 | 各ステップで数日〜1週間 | 即時反映 | 即時反映(warau)、即時~数日(ドットマネー) |
手数料 | 8%(5%還元、3%損失) | なし | なし |
増量キャンペーン | 10%~15% | なし | 10%~15% |
ミスのリスク | 交換忘れやポイント失効の可能性 | なし(直接交換) | ドットマネー有効期限に注意 |
dポイント増量キャンペーン改悪後、各ルートはどういう人におすすめか
Vポイントルートは感情優先、精神衛生に優しくポイ活したい方向け
JRキューポからVポイントへのルートは、最もシンプルで無駄がありません。ただし1ポイント=1円の価値のままの等価交換です。そこに増量は一切かかわってきません。
- 手数料を支払うことなく、全額そのままVポイントとして利用可能
- dポイント増量キャンペーンの抽選の不確実性に左右されることがなく、確実に使える
- ポイント投資で資産運用ができ、現金化や支払いにも柔軟に使える
ドマネルートは全ての人におすすめ!
ドットマネー・warauルートにおいては手数料なしでdポイント増量キャンペーンを利用できます。とてもいいですね。
- Gポイント経由の手数料損失を回避できる(最重要)
- 手数料を回避した上でdポイント増量キャンペーンを適用可能
- 複数のポイントサイトのポイントをドットマネーで集約しやすいため、管理が簡単
Gポイントを普段から利用している方にはおすすめ
Gポイント経由のdポイント増量キャンペーンルートは、Gポイントを日常的に利用している方や、手数料、及び交換ルートの煩わしさを気にしない方には依然として魅力的な選択肢です。
おすすめポイント
- Gポイントを貯めている方にとっては、dポイントに交換できる主要ルートで、増量キャンペーンも適用可能
- ポイントの使い道が複数あるため、普段からGポイントを使っている方にとっては損失を最小限に抑えられる
- 交換ルートや手数料が気にならない方にとって有効な交換方法
注意点
- 交換手数料8%(5%還元・3%損失)があるため、できるだけまとめて交換し、手数料の負担を減らすのがコツです。
- 普段Gポイントを使わない方、手数料が気になる方は、Vポイントやドットマネー経由のルートが精神衛生的におすすめです。
Gポイントの使い勝手や交換先の多さを活かせる方には、依然としてGポイント経由のdポイント増量キャンペーンルートは選択肢の一つとなります。
dポイント増量キャンペーン改悪後の戦略まとめ
合理性を取るか、感情を取るか
1番お得なのはドマネルートです。これは改悪前も改悪後も変わりません。
次点ではGポイント経由のdポイント交換です。結局のところ、手数料はかかり、いくらか損失は出るものの依然としてこのルートも結果的にはお得です。
しかし、私のようにGポイントとして手数料還元されることや、そもそも手数料がかかることが引っかかる、という方にとってはVポイントに集約するというのも1つの手段であるように思います。
もちろんこれには増量キャンペーンと一切関係がないため、単純に等倍交換ということになってしまいます。
合理性を取ってお得を優先するのか、感情を取って精神衛生に優しくポイ活をするのか、この記事をお読みになった読者様がどのように考えるかでルートは変わってくるでしょう。
ぜひご自身に合ったやり方でポイ活を楽しんでいただければと思います! 私はブログやYouTubeで少しでも背中を後押しできるように情報を発信していきます。一緒に楽しみましょう。
以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。絶対に目を休めて休憩してくださいね。とく積みでした。
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